長時間労働が美徳な会社

私が以前勤めていた会社は、小さい会社でスタッフは30名弱。サービス業だったため休日は平日のみ、週に1日。もちろんそれを承諾して入社した訳であるから、若いうちにきついことをしておこうとそのくらいの意気込みだった。面接に来た時の社長や役員の方々がとても素敵な方だったのもあり、私はやる気に満ち溢れていた。
現実は理想通りいかない。そんなのはわかっていたが、まず始めに入社して2週、1日も休日がなかった。入社して初っ端で1日14時間労働、そして14連勤。体力勝負だった。業務自体が肉体労働のため、やり切れるか心配だったが稼ぎどきだと自分に言い聞かせ、ヘロヘロになっても働いた。そんなことより心にきたのは、それが当たり前になっている雰囲気だった。そして長く、休まず働いているのが美徳になってしまっている、宗教的なこの会社の雰囲気が何よりも恐怖だった。労務問題について相談できる人はいなかった。仕事ができる人であっても、定時に来て定時に帰る人間が悪役になってしまっているこの会社は、やはりどこかおかしいと気づくのに時間はかからなかった。