専門学校を卒業して新卒で就職した会社は、タイムカードがなく、残業代は一切つかないようになっていて、姫路の労務に強い弁護士に言わせると、確実にブラック企業入りしそうな会社でした。
一般事務の人たちは残業はほとんどなかったので、それほど問題視していなかったようですが、企画部に配属されていた私は、定時に帰ることができたのは最初のひと月だけ。その後は連日無給の残業が続き、夜遅くまで残っていても片付かないので一旦帰宅し、翌日は1時間早く出勤したり、連休には仕事を持ち帰ったりすることもありました。
どれだけ働いても基本給だけで、ボーナスにも反映されないような仕事を続けていたのは、まだ若く体力があったせいもありましたが、周囲の先輩や上司が皆仕事熱心で、人間関係はうまくいっていたということが大きかったように思います。
とはいえ、やはり、仕事量の割にはお給料が安い、女性には出世の望みもないということで、新卒で入社した女性社員は皆3年程度で辞めていきました。私も結局4年で退社しました。