就業規則は大切なものなんですね

去年の9月に正社員として入社し、今年の6月に姫路の労務問題に強い弁護士し、退社をしました。この会社に入る前、就職活動がうまく行かず焦っていたのもあり、就業規則の話や、労働条件の話を確認せずに面接を終え、採用されました。AutoCADを使用して、橋梁点検の報告に必要な損傷図を作成したり、ソフトを利用して調書を作成や、電話・来客応対が主な業務内容でした。会社には、社長、人事兼経理(Kさん)が1人、現場作業員が6人、損傷図作成が私を含めて6人いました。
初出勤した1日目で、この会社に長く働けるのか不安になったのが、分煙がされていないことでした。面接時に気付けばよかったんですが、まさか分煙させていない会社だなんて思ってもみませんでした。従業員の中には、妊婦さんもいるのにお構いなしの職場環境に唖然としてしまいました。たばこが大の苦手で、喘息持ちの私には拷問のような環境でした。初日で、のどはがさつき、臭いで鼻と頭は痛くなりました。たばこを吸う人事の人に、呼吸器が弱いので何とかしてほしいことを勇気を出してKさんに伝えました。「今、分煙計画進んでるから、使ってない空気清浄機使っていいから。」と言われ、翌日から、ヤニだらけのフィルターの空気清浄機を使い、自腹でマスクを購入して勤務することにしました。
この会社には就業規則がありませんでした。一見、規則ない方がいいんじゃないかと思われますが、全くよくありません。給与明細は毎月渡してくれない。雇用契約書は交わしてくれない。求人広告には昇給ありと書かれていたのに、3年以上働いている男性とかに話を聞くと、「昇給したことないし、あると思わない方がいい。」と言われました。そして、賞与もない。就業規則がちゃんと決まっていないので、作業員は遅刻する。Kさんは毎日2時間以上遅れて出勤。遅刻しないように、真面目に出勤している自分は一体なんなんだろうと疑問に思うようになっていきました。そして、残業は残れるだけ残るルールが存在し、夜明けまで仕事している従業員もいました。休みの日も、その日の朝に呼び出され出勤もたびたびありました。
半年経っても分煙が進まず、だんだんストレスが溜まり、夜眠れなくなっていきました。またあのたばこまみれの会社に行かないといけないのか、と思うようになってしまい、憂鬱になっていきました。たかがたばこと思いますが、本当につらかったんです。会社に着くと、体中痒くなり、髪の毛も抜けるようになっていきました。そして突発性膀胱炎に。医者からは「仕事無理しすぎてない?」と、ピンポイントでその当時悩んでいたことを当てられたのを覚えています。
体を壊したのもあり、退社することを決意しました。
どんなに就職活動が思うように進まなかったとしても、決して焦らず、面接時に会社の環境や労働条件の確認はしっかり行うべきだと思います。面接は苦手だったとしても、予め確認や質問したいことをメモに起こして、面接は自分の生活に合う会社かどうかを見極めるチャンスなんだと学びました。